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2018年6月15日 (金)

【彩色職人便り】 工房より愛を込めて

みなさま、お初にお目にかかります。

彩色(さいしき)職人の上田です。時々こちらにてお話をさせていただくこととなりました。
文庫革や作成現場のイロイロを、彩色職人の目線でお届けできればと思っています。

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・・・と、おカタいご挨拶はこれくらいにさせていただき、早速ですが、みなさまに質問があります。


「文庫革ってステキだけど、値段がちょっと高いなあ~


と、思われたことはありませんか?
実はかく言う私がそうでした。正確には、思って「いました」

そう。文庫革を初めて知ったかれこれ15年くらい前のことです。


白革にふっくらと立体的な型押し

P6080358_6(3匹のおさる?がかわいい <エジプト№1>


印刷ではなく、手塗りで彩りが施してある

P6080355_3(敬愛する大関春子師匠の描く <吉原>)


白革の上品さと、手塗りの素朴さと温かみが相まって、独特の佇まいを湛えている「文庫革」

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・・・初めて見た時、大げさかもしれませんが「日本に、こんなに美しい革製品があるのか
と、衝撃を受けました(美しい革製品というと、イタリアやスペイン等、欧州製のイメージがあったので)。
でも、 「ちょっと高いよなぁ。型を押して、色を塗っているだけでしょう?」   と。


その後時を経て、いち文庫革ファンから縁あって彩色職人となり、その認識は見事に覆されました。
今では、(手前味噌ではありますが)「むしろ安すぎるのではないか?!」と思ってしまっています。
型押しして、ただ塗っているだけじゃない ” 「安すぎるんじゃないの?」根拠 ”を、追々みなさまに共有して
いただけたらいいな・・・と、密かに目論んでいます。

 

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こちらは、私のファースト文庫革です。
約15年間、名刺入れとしてビジネスを彩り、私を、お金を彩る仕事(金融業)から、色を彩る仕事(彩色)
へと導いてくれた花菱のパスカードホルダーです。

▼『パスカードホルダー <花菱>』
http://www.oozeki-shop.com/product/127


今は勇退していますが、会社の机に忍ばせ、彩色職人になれた日の初心をいつまでも忘れないよう、
時々手にしています(その横に隠しているおやつを手にすることの方が、圧倒的に多いのですが)。
自分たちが生み出す文庫革が、ご覧いただいているみなさまの、毎日もしくは時々、そして(今は持っていなくても)
いつか、人生の彩りとなることを励みに今日も彩色しています。

 

最後に、謎かけをひとつ。

大関の文庫革とかけて、上野動物園のパンダ、シャンシャンととく

そのココロは

どちらも可愛いくて人気です
(文庫革の方は「革良い」の意味も(^^))


お目汚し失礼いたしました

 

 

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